デジタル画像の保存法

2003年2月  |デジタル写真技術目次へ

 デジタル一眼レフによる撮影枚数は銀塩カメラの比ではない。何しろフィルムは不要、プリントをしなければタダだから、メディア一杯に撮ろうとする。[リバーサルフィルムで撮影して、プロジェクターで見る]に相当するのが[デジタル一眼レフで撮影して、コンピュータのディスプレイで見る]で、ここまでは費用はかからない。1GBのマイクロドライブで、D1Xなら357枚、S2なら220枚、D60なら371枚が、JPEGの最高画質で撮影できる。この秋には2GBと4GBのマイクロドライブが発売される。上記の機種でも2GBは使える可能性がある。そうなれば1枚のマイクロドライブで2倍の枚数が撮れるわけである。デジタル一眼レフを使うようになって、何が一番ありがたいかというと、撮っても撮ってもタダだという点である。

 2000年9月に仲間たちとアメリカ大西部へ撮影旅行に出かけた。フジのデジタル一眼レフ(S1)とニコンの銀塩一眼レフ(F80)を持って行ったのだが、使ったのはもっぱらデジタル機で、約1500枚の撮影をした。冗談で「死ぬまでに5万枚のデジタル写真を撮る」と宣言した。60代半ばの年齢で、死ぬまでに5万枚は言い過ぎかと思ったのだが、その後2年間で2万枚ほど撮ったので、5万枚の撮影はあと2年以内に達成できそうである。

 このように大量に撮ったデジタル画像をどのように保存するかが問題である。
デジタル一眼レフでは、1年間に1万枚以上の撮影は軽いので、画像を無造作にコンピュータに放り込めば収拾がつかなくなる。

 要は、保存された数万枚の中から、目的とする画像をいかに速く取り出すことができるか、不測の事故に備えて貴重な画像データをどのようにバックアップするか、である。

(メディアからコンピュータへ)

 カメラからコンピュータへケーブルでデータを転送する方法があるが、カメラにACアダプタをつなぐ必要がある場合もあり、また動作中カメラが熱を持つので好ましい方法ではないと思う。友人はコンパクトデジカメを過熱で壊してしまった。また、カメラのコネクターが壊れる恐れもある。やはり、メディアをコンピュータのカードスロットに挿入して、データの転送をするほうが安全だろう。

 一般の方法だとデータは[マイドキュメント]の中の[マイピクチャ]に保存されるようになっている。デジタル一眼レフで多量に撮るようになると、独自の画像保存の方法を確立しておくことが必要になる

コンピュータ内蔵のハードディスクだけに保存するのは危険

(保存場所として危ない順番)

[Cドライブ]

 内蔵HDが1つ。パーティションなし。OS(ウィンドウズ)と共存し、OSが壊れた場合、OSの再インストールですめばよいが、フォーマットが必要ならデータも消える。HDが壊れたらデータは消える。Cドライブの[マイドキュメント]に保存するのは、これに当たる。

[パーティションD]

 内蔵HDがパーティションでC、Dに分けられ、CにOS、Dにデータの場合。CのOSが壊れてフォーマットしてもDのデータは残る。HDが壊れたらデータは消える。

[内蔵された2つのHD(C、D)のうちのD]

 Dが壊れない限り大丈夫。OSには関係なし。1つのHDをパーティションでC、Dに分けたものよりもHDが壊れてデータを失う可能性は低い。

[外付けHD]

コンピュータが壊れても、他のコンピュータにつなげばよい。外付けの場合は、内蔵HDのバックアップとして使われるのが大半だから安全。本体に内蔵された2つのHDのうちのDと外付けHDの組み合わせが最も安全である。

(保存は整然と)

エクスプローラを使う(インターネット・エクスプローラではない!!)。

 エクスプローラ

A)Dドライブがある場合:

 新しいHDの領域(独立のDあるいはパーテションのD)にデータを保存するとして話を進める。MO(Gドライブ)をHDに見立てて話を進めるので、GをDと考えて下さい。デジカメのメディアとして一般的なコンパクトフラッシュを使うことにする。

(1)新しいGドライブにフォルダを作成する。

 エクスプローラを開いて[マイコンピュータ]をクリックすると、コンピュータの構成が出る。[G]をクリックして選択する。

 メニューバーの[ファイル]をクリックして、プルダウンメニューを出し、[新規作成]から[フォルダ]を選ぶと、右の欄に[新しいフォルダ]が出る(図1)。[DEL]キーを押して「新しいフォルダ」の文字を消し、フォルダ名[Pictures]を入力する(図2)。これをクリックすると、左欄のGの下にくる(図3)。

図1
(図1)

図2
(図2)

図3
(図3)

 次に[Pictures]を選択して同じ操作を繰り返し[海外旅行]を作り、これをクリックすると左欄の[Pictures]の下に移動する。[海外旅行]を選択して[キューバ0208]を作る。さらにその下に[バラデロ(1)]を作る(図3、4、5)。これで[Pictures][海外旅行][キューバ0208][バラデロ(1)]の階層ができたことになる。

図4
(図4)

図5
(図5)

(2)できたフォルダにデジカメのメディア(コンパクトフラッシュ)の画像データをコピーする。

 キューバ旅行のバラデロ初日に撮ったメディアをコンピュータのカードスロットに差して、この中の画像データを[バラデロ(1)]にコピーする。

 まず、コンパクトフラッシュが入っているFドライブ(カードスロット)をクリックすると、フォルダ[DCIM](これはコンパクトフラッシュの中にあるフォルダ、機種により異なる)が右欄に出る(図6)(コピーしたいフォルダが右欄にくるようにする)ので、これをクリックして選択すると、コピー元が指定されたことになる。

図6
(図6)

 

 メニューバーの[編集]をクリックしてプルダウンメニューを出し、[フォルダへコピー]をクリック。Gドライブをクリックすると[Pictures]が出る。これをクリックすると[海外旅行]が出る。このようにして[バラデロ(1)]を出して、これをクリックして選択し(コピー先が指定された)、下の[コピー]ボタンをクリックする(図7)とデータのコピーが始まる。図8が消えてコピーが完了する。コピー先のGをクリックしてコピーされたことを確認する。

図7
(図7)

図8
(図8)

 

(B)[マイドキュメント]の中にある[マイピクチャ]に保存する方法

 ウィンドウズには必ず[マイドキュメント]がある。特にCドライブしかない場合には、データの保存はこの方法によるしかない。

 方法は(A)の説明のG(Dドライブ)を[マイドキュメント]に読み替えればよい。(A)の[Pictures]が[マイピクチャ]に当たる。

 ただ、この場合はOSと保存されたデータがCドライブにあるから、データを失う危険が最も大きいので、バックアップは絶対に必要だ。その都度CD-Rに焼くのは面倒だから、外付けのHDにバックアップする。

(註)

  1. エクスプローラは、データのコピーや移動、フォルダの作成など、基本的な作業に使う。コンピュータ購入時には[アクセサリ]の中にあるので、アイコンをデスクトップに出しておく。
  2. 市販の画像ソフトでも同様の作業ができるが、エクスプローラが使い良いので、私はこれを常用している。
  3. HDには[Pictures]の下に各種のフォルダが来るようにする。すべてのフォルダは[Pictures]でくくられているわけだ。1つのHDからもう1つのHDにコピーする場合に、[Pictures]を指定して丸ごとコピーができる。文章用に別に[Text]を作っておき、[Pictures]と同じように文書フォルダを作って文書を保存する。(B)の場合には[My eBooks]を使っても、[マイドキュメント]の下に新たなフォルダを作ってもよい。
  4. HDが大容量、高性能になってから、よくクラッシュするという話を聞く。私もここ2、3年間で2度も経験しており、HDは壊れるものと考えてバックアップをとるべきだ。内蔵HDを外付けHDでバックアップするのが最も簡単だ。
  5. デジタルカメラのメディアであるマイクロドライブは1GBから2GB、4GBと大容量化しているので、700MB程度のMO、CD-RやRWでは容量不足である。数十枚、数百枚のCD-Rにコピーしたとすると、もはやアナログの世界になってしまう。探し出すのも大変だ。また、読み出し不能になることもあり、踏んづけて破損する危険もある。CD-Rにその都度焼くのは面倒なので、ついさぼっているとデータを失う羽目になる。
  6. HDは大容量のものが出て、最大のものは250GBである。S2(1200万画素相当)のJPEG最高画質で1枚当たりのデータ量は4.7MBだから、53,000枚ほどを収納できる。2台を外付けにしておけば万全である。階層別にしっかりとフォルダを作っておけば、数万枚の中から目的のファイル(画像)を探し出すのに、そんなに時間はかからない。これこそデジタル写真の整理法だと思う。USB2.0やIEEE1394接続なら速い。常に内蔵HDを外付けHDでバックアップする習慣をつけたいものだ。

デジタル写真技術目次へ